6月17日記す 「五輪書」から「たけくらべと云事」
- Hideyuki Ikeda
- 1 日前
- 読了時間: 1分
たけくらべと云は、いづれにしても敵へ入込時、わが身のちぢまざるやうにして、足をものべ、首ものべて、つよく入、敵のかほとかほとならべ、身のたけをぐらぶるに、くらべかつと思うほど、たけ高くなって、強く入所肝心也、能々工夫有ぺし
訳
たへくらべというのは、どんな場合も敵に体をよせつける際、わが体がちぢんで萎縮することかないように、足をも、腰をも、くびも伸ばし、敵の顔と自分の顔をならべ、背丈をくらべれば、自分の方が勝つと思うほどに、体を十分伸ばし、つよく寄りつくことが大切である。よくよく工夫するように
Comments