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執筆者の写真Hideyuki Ikeda

5月3日記す 統一体とは

太極拳経を読みますと統一体としての新体操作法の大切さが読み取れます。意識的な動きの誤り

それは平面的な動きになりやすいことです。

動は別れ、静は合う

関節はそれぞれが相反する極で連携してます。上肢は左右の動きで相反する極になり下肢は前後で相反する極になります。上肢、下肢の関係は上下で相反する極になります。上腕の動きと前腕の動き、上腿と下腿もそれぞれ相反する極で連携。統一体を可能とするのが体軸です。ここで大切なことは丹田から発し丹田に戻す勁の流れです。関節の開合が動と静を生み出します。

体軸を通して動くと自然に平面的な動きにはなりません。立体的な動きになります。

剛に対して柔

順と背

素早い動きに無意識で反応

ゆっくりした動きについていくこともできるのです。

丹田の概念が難しいですね。

丹田は中心です。身体の表面にはありません。

丹田の回転運動から腰を立たせて勁をめぐらせます。

しかし丹田を意識してもうまく丹田の回転運動を誘発することは難しい。そこには起動となるものが必要です。

丹田の一番の役割は腰を立たせて勁を巡らせることであると私は思います。丹田の回転運動により仙骨を引き腰を立たせて勁を流す事ができるのです。仙骨が丸みを浴びているからこそできるのです。猿たちの仙骨は丸みをおびていません。

背骨が湾曲した状態では部分的な筋力の動きになり全身の身体操作にはなりません。

多くの四つ這い動物たちは四つ這いになっているので人間より安定していています。人間のように背骨が重力の影響をもろにうけない。野生の動物は自然に全身運動ができるようになっています。

人間独特の新体操作法が求められます。

私は人間の原点から考えてみました。臍を意識して動くと全ての動きが私にはスムーズです。臍は起動で臍を意識することによって丹田を使う事ができる。身体はそうなるようにできている。

余計なことを考えず、ひたすら自然の動きを求める

それが太極拳経から私が得たことです。

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