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執筆者の写真Hideyuki Ikeda

雖變化萬端、而理唯一貫。 由着熟而漸悟憧勁、由憧勁而階及神明。

千変万化すれどもその道理は一つである。

技を熟することにより勁を悟り、勁を理解することにより神明に及ぶ(極意を得る)


言葉を理解するのはなかなか難しい。正しい理解かどうかわかりませんが私なりの解釈をしていきます。

語学からの解釈ではなく武術家としての解釈ということをご了承ください。

そもそもの大事なことは勁とは何か

ということです。

わたしは身体に流れるエネルギーだと捉えています。どんなに身体操作が多様であれ道理は一つ

勁というエネルギーを使うこと

人間の身体の中で液体の割合は大きい。

血液、津液など

この液体は身体を流れています。コップの水自体は流れませんね。ただコップを振っただけでは動くだけで流れるとは言えません。上下など相反する極をもった時に液体は流れます。人間は呼吸という吸ったり吐いたりする相反する操作によって

液体や液体と共に気体も流しています。血液に含む酸素が脳に行かなかったら大変です。

自分で呼吸できなくなったら人の力を借りる場合もありますね。人口呼吸です。

エネルギーを全身に流すために関節は相反する極で連結しています。

本当のパワーは惰力から生まれます。

むしろ筋肉はブレーキの役目をします。

坂道を走り出して勢いがついた時かなりのスピードが出てしまいますね。危険でもあります。その時止める役割をするのは筋肉です。

惰力はかなりのパワーが出ます。それを筋肉で止めてコントロールすることも必要な場合もあります。

緊張すると心臓がドキドキして身体の動きもスムースではなくなりますね。その時の有効な方法として深呼吸があります。落ち着くために呼吸を整えるわけですね。

昔の人は自然に本能的な身体操作法を知っていました。生活の中で身につけていたのです。野生の動物、子供達など自然な身体操作を人間の大人よりしてますね。

身体はとても精巧にできてます。本来はオートマチックにできてます。

便利な世の中になると自然な身体操作ができにくくなってしまってます。なんでも簡単に操作ができてしまうからです。

身体の流れるエネルギーがうまく流れないと身体の調子も悪くなります。

太極拳が身体にいいのは身体内部のエネルギーを流すからです。

現代人は意外と力を抜くということが下手になってきています。余分なところに力が入りバランスを崩すと体調も悪くなります。

変に余分な力が入ると関節の連結が悪くなり身体のエネルギーが流れにくくなってしまいます。

身体内部のエネルギーをスムーズに流すためには勁というものを理解することが大切です。

普段の生活の中でストレスや緊張する場面などエネルギーがうまく流れない要素はたくさんあります。

勁を理解するということは身体のエネルギーを満遍なく流すことです。

どうやったらうまく身体エネルギーを流せるか

まずは勁を理解し常に身体的エネルギーを流すように努力してしていくこと

このことが何より大切でそれが身体を使う上での極意なのである

私のこのように解釈してます。

2024 4月1日




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