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執筆者の写真Hideyuki Ikeda

立如平準、活似車輪。偏沉則隨、雙重則滯

立てば天秤のように、動けば車輪のように

偏って沈めば動きは崩れ、双重であれば動きは滞る

立てば天秤のようにとはどういうことか。

左右上肢を釣り合わせる事です。綱渡りをする人は両手で水平に棒を持って均衡を保ちますね。左右の手の関係は静となります。左右どちらかに傾けばそれを修正するようにバランスを取ります。

随曲就伸とも言えますね。行き過ぎすぎ行き足りず天秤のようにバランスを取ります。野馬分鬣の前半の動作、抱球式でも両手を上下でバランスをとっています。勝手な動きではなく左右の手は静の関係で動きます。左右の脚は上腿(膝から上)下腿(膝から下)の両方を使うようにします。体軸を使う事で可能となります。体軸を使わず片方に重心をかけるともう片方の脚は下腿からの動きになってしまいます。これでは車輪のようにとは言えませんね。体軸を作る事で虚実が生まれ車輪のような動きが可能となるのです。

どちらかに偏れば動きは崩れ両脚両方に重心がかかれば動きは滞ってしまいます。

立如平準、活似車輪。偏沉則隨、雙重則滯

太極拳経のこの言葉は身体の軸の大切さを訴えている言葉だと思います。

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