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執筆者の写真Hideyuki Ikeda

然非用力之久、不能豁然貫通焉! 虚領頂勁、氣沉丹田、不偏不倚、怱隱怱現

太極拳経の言葉の解明に取り組んでいます。

漢字だけ見ると頭が痛くなってしまいますね。

でもその言葉の深い意味を知ると武術人生は変わります。私は人生そのものが変わりました。


然非用力之久、不能豁然貫通焉! 

※私なりの解釈をしてみますね。

◯長く部分的な力を使っていると全身を貫いているトータルなパワーにはならない。


虚領頂勁、氣沉丹田、不偏不倚、怱隱怱現

◯頂の勁を虚にして気を丹田に沈める

 偏らず寄りかからず(倚の意味 よる、よりそう。 2. もたれる、まかせる、たよる。

 隠れたと思ったら現れたりする


言葉から考えるとこのような意味になります。


武術的に考えてみましょう。

武術的な理想の身体操作は統一体としての動きです。部分的な筋力では統一体の足掻きはできません。

背中を考えて見ましょう。

背中は動かない時は湾曲してます。

この状態では軸になりきれません。

体軸を作らないと統一体としての動きはできません。

頭を上から吊り上げるようにし丹田に気を沈めれば頭から仙骨までに上下のベクトルができます。

ピンと背中を張ることができ体軸ができるのです。

軸ができれば偏らないどちらか一方でだけの動きにはなりません。

回転ドアで考えてみましょう。

表が現ればうらは隠れます。


太極拳経のこの言葉は体軸を作ることを示唆していることばだと思います。


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