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動急即急応 動緩即緩随



太極拳経のスピードに関する言葉です。

速い動きには無意識に反応する ゆっくりした動きに随行する

そういう意味です。

武術で言うと相手の素速い動きに無意識に反応するにはどうしたらいいでしょうか

脊髄反射

中枢神経からの動きをすればいいのです。

それには勁道を知ることが大切です。

体軸に繋がっている勁道は人差し指

仙骨まで繋がっています。

親指は中枢神経を通して足の親指

小指は中数神経を通して足の踵

中指は大椎(背中にあるツボ)を通して中数神経から足の湧泉に繋がっています。

薬指は中指と連動してます。中数神経を通して

肩甲骨を動かす働きをします。

これは私が身体の動きから感じたことです。

手の捻りは複雑です。

説明不足のことがあります。

動と静で考えなければならないということの説明です。

動いている時と止まっている時では勁道が違うのです。

また掌側と手の甲側の動きを考えなければならないということに気がついたのです。

手の甲側ですと

陽渓、陽池、陽谷

の3つの手首のツボがあって肘には

曲池(親指)小海(小指)

の二つのツボがあります

掌側ですと

太淵(たいえん) 大陵(だいりょう)

神門(しんもん)

の3つの手首のツボがあって肘には

尺沢 曲沢 小海

の3つのツボがあります。

陰の捻りと陽の捻りがあったのです。

その点を私は捻りをいっしょくたに説明しでました。

捻りには陽と隂があります。

陽は上腕が動きます。

掌側を上に向けます。

陰は前腕が動きます。

手の甲側を上に向けます。

この陽の上腕の動きには静と動の二種類があります。

下肢が動いていない止まっている状態は中指を前に捻りながら出します。

中指は大椎とつながっており背中と直に繋がっており中指を捻らないで動くと身体の後ろ側しか動かず体軸の動きにはなりません。

私が薬指から動かすと上腕が動くと言っていたのは捻りを加えたかったからです。

そこで中指で前腕を動かすとも言いましてがそこは誤解されるところでいい表現ではありませんでした。

前腕の動きは陰の動きで親指側の動きでした。

前腕は中指だという誤解される表現は手首のツボを陽渓、陽池、陽谷のツボだけで捻りを説明したためでした。

掌側の手首のツボ

太淵 大陵 神門

であり尺沢、曲沢、小海と繋がっています。

掌側の膝のツボは3つあるのです。

掌側を上にすると肘のツボの真ん中は曲沢です。

でも手の甲側では捻られて真ん中はありません。

ツボは曲池と小海の二つです。

そこの説明うまくできていませんでした。

手首の甲側のツボだけで説明したため中指は曲沢としてしまいました。

陰陽の区別をしつかりするべきでした。

止まっているときは陽の動きは

中指に捻りを加えると肘の曲沢と連動して体軸から均等に動けるのです。

ただ下肢を使った身体的全体の陽の動きは膝の動きに肘を合わせて上肢を静にしないと対軸は使えません。捻りを加えると体軸の動きではなくなってしまうのです。

その時は人差し指と尺沢を連動した動きになります。捻りは加えません。


結論から言うと椅子に座った時、腰が立っている状態、下肢を使わない時手の真ん中の中指の勁道を使います。この時体軸を使う時、体軸が静で左右の上肢の動きは動になります。

立って動いている時、下肢を使う場合は膝の動きに合わせて肘を使います。体軸を使うためです。下肢が動で上肢が静になります

上肢を静とすることにより動いていても体軸を使えます。

したがって上肢は捻りません。静とするためです。

立って動いている時は人差し指の勁道を使うのです。

このことがいま私ははっきりしてきました。身体操作をしている時は自然にそうしていました。


武術において考えながら動いていては自然な動きができません。中枢神経中心の自然な動きをどうすればできるか

身体は精巧なオートマチックです。

それを動かすスイッチをみつければいい。

わたしはそう思いました。そのスイッチが勁道です。

下肢を使わない動かない状態と下肢を使った動いている状態では勁道が違うのです。

スイッチが違うのです。

体軸をどう使うか

そう考えた時にはっきりそのことがわかりました。

重い冷蔵庫を動かす場合。

一人で動かす時、到底持ち上げることは不可能です。左右に振って動かすと動かすことができます。

冷蔵庫の中心を軸に左右に振っていくのです。冷蔵庫の中心は静、左右の動きが動になります。

キャスターで冷蔵庫を運ぶ時、キャスターが動で冷蔵庫自体は静です

なぜ左右から動かす時冷蔵庫の中心は静になるかといえば中心から動かしませんね。左右の動きから中心を動かすからです。

なぜキャスターを使うと楽に動かすことができるかといえばキャスターが丸いからです。遠心力と救心力を一動作で両方とも使えるからです。両足を嘘とすれば下肢自体が相反する極になり身体を楽に動かすことができるのです。


これは誰からも習ったものではありません。

わたしが体験から感じとりこのことを自分の武術にいかしていることです。

身体の専門家からは笑われるかもしれませんが

今のところこれが私が感じ取ったことです。

私は型や套路をする時動いている時は人差し指主体にして左右の上肢を静の関係で動き体軸を使うようにしてます。動きは左右の下肢の連動を使います。

だから大腿四頭筋で膝が固定されないようにハムストリングを使い下肢を動にします。

動いていない止まっている時は中指に捻りを加えた勁道を使います。

こうするといざ相手の素早い動きにも無意識で反応できます。

勁道を意識するだけで脊髄反射ができるのです。

ゆっくりした動きには逆らわず随行するようにします。相手の動きにこちらの膝を合わせます。


これが武術のスピードに対しての私の考えです。

捻りに関しては手の甲側、掌側と手の陰陽に気づき今までとは違った説明になってしまいますがご了承ください。

実際に動いて得た感覚と説明する言葉に若干のズレがありました。

手の甲側、掌側と手首の陰陽を考えて今までの言ってきたことを訂正します。

◯結論

スイッチは

陽の時は(上腕を動かす)

動いている時は人差し指

止まって動かない時は中指に捻りを加えて前に出す。中指がスイッチ

陰の時は(前腕を動かす)

動いても止まっている時デモスイッチは親指

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