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仰之則彌高、俯之則彌深。進之則愈長、退之則愈促。

執筆者の写真: Hideyuki IkedaHideyuki Ikeda

ゴール目指して走る時、いいタイムを出そうとしたらゴールの延長した先を目指して走った方がゴールを目指すよりいいタイムが出ます。

ゴールが目標でゴールで止まるならコールで減速してしまうからです。

上の太極拳経の言葉はそのような内容だとわたしはとらえています。

上を向くならより高いとこを目指し

下に俯(うつむ)くならより低いところを目指す

進むならより先を目指し

下がるならより後ろに身体を誘う


こんな意味にとれます。


技で考えでみましょう。

よく太極拳で使う言葉 ポン勁

上の方へという意味と張り出すという二つの意味があります。背骨が湾曲したままで手を出すとそんなに手は伸びません。腰を立たせて背中を伸ばすと上肢のベクトルはより先を目指し背中のベクトルは上向きになり手はより伸びます。身体自体にも張る力がでます。

仰ぐとは上向のベクトルを指し腰を立たせることでより上向の勁が上肢に流れます。その時関節は力まず自然に各関節が連携するようにします。

今度は手を相手に掴まれた時に相手を下に崩すことを考えてみましょう。

手を下げようとして手から動くと力がふつかり相手の体勢を崩すのは難しいです。

百円玉を相手の近くに置いてそこを目指して手を動かすと意外と簡単に相手を崩すことができます。全ての関節がそこを目指して連携するからです。

まさに下に俯くならより低いところを目指せですね。

進む時もり坂を目指そうとするなら相手の動きに合わせて膝を前に出すとより前に上肢を出すことができます。

後ろに退がる時は後ろに退がる足のつま先から後ろに動くとより相手を後ろに誘うこともができます。

2024年4月4似た


 
 
 

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