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執筆者の写真Hideyuki Ikeda

勁と筋力

更新日:4月16日

2024年4月14日

太極拳経の終わりの方の言葉で

捨己従人

という言葉が出てきます。

逆らわないこと

あとは自然の動きに任せること

逆らえば力はぶつかります。

太極拳経で多くの人は近くではなく遠くを求めるとも言ってます。それは誤りだとも言ってます。近くとは勁の動きのことを指していて遠くを求めるとは筋力の動きのことを言っているのではないかと私は勝手に解釈してます。

捨己従人

これが部分的な筋肉の世界だとただのやられっぱなしになってしまいます。勁が流れていれば自然な反応を生み出します。

不随筋は普段意識してなくても活動してます。最も近いものです。筋肉の動きは意識して動きます。武術の緊急時には咄嗟の反応が求められます。意識的な筋肉の動きより本能的な勁の流れの方が有効です。人間の本能は咄嗟の反応を引き出すことができます。意識的な動きをするより逆らわず自然な動きができるように修練を積むことが大切です。意識的にコントロールしやすい筋肉の練習を重点をおく人の方が多いですが、本能的な動きとは見た目はそんななる違いがないように見えるかもしれませんが結果は大きな差があります。王宗岳先生は太極拳経の中で終始一貫、統一体としての自然な動きの大切さを教えてくれているのだと思います。

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