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8月13日記す        手の軌道

三船久蔵先生の柔道はとても見事だ。三船先生のような柔道する人はなかなかいませんね。

まずは手で相手を力でひきこむことはしない。体軸を使い技をかけるときは身体全部から動いている。

球の原理、遠心力、求心力の原理をうまく使っている。などなど

手の軌道で相手をコントロールできれば技に使えます。力で相手を引き込まなくてもいいのです。

地図上の北は中心から上、南は下、東は右、西は左となる。北東から上に向えば軌道は北に下に向かえば東となる。南東から下に向かえば南は上に向かえば東、南西から下に向かえば南、上に向かえば西 

北西は下に向かえば西、上に向かえば北になります.


何を当たり前のことを言っているのかと思われるかもしれませんが、このことを私は技に応用できると考えています。

手の軌道をコントロールするのです。

例えば相手の首に私か手をかけたとします。そのまま動かせば相手の首と手で力がぶつかります。この私の手を私の中心から動かすと円運動となり力はぶつからずに相手を崩すことができます。

もし私が人差し指と中指だけを伸ばし他の指は握った状態にすると人差し指は上腕を動かし中指は前腕を動かすことになり手の軌道は中心を意識しなくても自然に円運動になって相手を崩すことができるのです。

言っていることがわからない人も多いかと思いますが、片手を前に出し人差し指と中指だけを伸ばしあとの指は握った状態で中指から人差し指の方向に一緒に動かしてみてください。手は弧を描き円運動するはすです。


 
 
 

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