無極より太極を生じる
動と静の機であり
陰陽の母なり
太極拳経の出だしの言葉です。
これを理解しないと太極拳自体が理解できないのではないかと長年この言葉に取り組んできました。
私の結論
太極とは相反する極の調和
動中静であり
静中動である
陰陽を生み出すもの
プラスだけではエネルギーになりません。マイナスだけでも。プラスとマイナス相反するものが合わさりエネルギーが生じます。
武術においての筋肉の力だけでは太極と言えませんね。流れるのは相反する極を持ったエネルギーだからですね。
それを勁とします。
筋肉は流れません。
タントウコウは身体は静です。
しかし関節を連携すると関節は相反する極で連携しているので身体のエネルギーは流れます。
しっかりタントウコウをすると後ろから押されてもびくともしません。エネルギーが流れているからです。
静中動ですね。
両手を相手に持たれたとします。手だけを動かしては力はぶつかります。
体軸を中心に持たれた両手の関係は静にして軸だけ動かせば相手を惰力で振り回すこともできます。
動中静ですね。
しかし腕や背中を筋肉で固めていてはできません。自然に関節が連携して初めて可能です。
相反する極があっても筋肉を固めていたら関節は連携せず相反する極の調和はできません。
関節を連携できるようにすると勁が流れます。そうして初めて相反する極が調和できるのです。
武術で相反する極を調和させた拳法
それが太極拳だと私は思います。
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