武術には独特のスピードがあります。いざという時に求められるのは筋肉の早さではありません。
太極拳の風格のところでもお伝えしましたが関節の動きで一定の動きとは少し異なるようになります。武術ではあくまでも関節を連携させ身体全体の力を使うようにします。
卓球の試合などで選手が素速い対応でびっくりするような動きをすることがあります。あの速さは筋肉では出ません。
関節を繋げて中枢神経からの動きが出るようにしなければなりません。どこかに力が入っていると咄嗟の反応はできません。含胸をして股関節を緩め中枢神経と連携できるような体勢が必要です。もし相手がゆっくり力をこめた動きをしていたら
こちらが速い動きをすれば力はぶつかります。相手の動きに合わせて相手の動きの限界までついていくようにします。
まさに太極拳経で書かれているように
動急則急應、動緩則緩隨。
ですね。
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