随分昔の話ですが故太極拳協会の理事長が健在の頃、ある人が聞きました。『陳式太極拳はどのくらいの種類があるのですか?」その答えが強く印象に残ってます。『やる人の数だけ。なぜなら太極拳は個性だから。やる人によって違うんだよ。」
いろいろな武術がありますが、内家拳独特の風格があるように思えます。
特に太極拳は独特の風格を持っています。
内家拳は筋肉ではなく身体内部のエネルギーを使う拳法です。その身体エネルギーを勁と言います。勁は流れます。
その特徴は関節の動きにあると思います。
人の太極拳を見る時、私は膝と肘の動きを見ます。しっかり勁を流せるかどうか膝と肘の関節の動きを見ればある程度わかるからです。
足底、手首、膝関節、股関節、立身中正が太極拳の独特の風格を生み出すと私は思っています。
虚領頂勁、尾呂中正で立身中正を作ります。足はいきなり足全体を着くのではなく足底から指を下ろします。手首のツボが開き勁が指先ち流れらようにします。含胸、腰の緩めで上半身と下半身の相反するベクトルを作ります。膝関節の動きで上腿、下腿の相反するベクトル、肘関節の動きで上腕と前腕の相反するベクトルが生じます。
それであの独特の風格がでるのです。
身体の部位と部位は相反する極で連携されてます。関節は相反するベクトルを生み出すのです。
関節の動き、それによって相反するベクトルが生じることにより勁が流れます。
どう勁を流すか
その動きに個性が表れるのでしょう。
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