太極拳では陳式太極拳と楊式太極拳がよく知られていますね。風格も違います。
陳式太極拳は纏絲勁、楊式太極拳は抽絲勁と勁の出し方が違うとよく言われます。
纏絲勁とは何か抽絲勁とは何か考えてみましょう。
力任せに一方向に力を使うのではなく有効な力の使い方としてテコと円運動の二つがあります。釘抜きで釘を抜くのはテコの応用。井戸から水を汲む時の滑車の利用は円運動ですね。金槌で釘を打つのはテコ、ネジ回しでネジを入れるのは円運動。
纏絲勁は円運動、抽絲勁はテコの運動になります。
上肢と下肢の連携の違いとも言えます。
重心移動と上肢の動きを分け上肢の動きをメインにすると上肢に捻りの動きが入ります。それが纏絲勁です。下肢と上肢と動きを連携しますと下肢の動きで上腕が使われますので捻りは入れません。捻りが入るとむしろ上肢と下肢が合わなくなります。これが抽絲勁です。
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