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6月27日記す       体軸作りの基本

執筆者の写真: Hideyuki IkedaHideyuki Ikeda

棒を両手で横に持ち少し腰を引きながら左右交互に体軸を中心に回すようにします。自然に捻りを入れながら回すことによって体軸を体感できます。決して手だけの運動にならないようにして膝と肘が連動するようにします。

この体軸の基本の動作を套路で表現しようと試みています。余計な動作は省き体軸と纏絲だけで套路をします。この套路の利点、体軸が実感でき身につけやすくなります。デメリットは上腕、前腕を半々に使うため二つの勁道を知らないとできません。一で左右半々の動きをします。上腕半分ならもう片方の手で前腕を半分をします。

ちょうど棒を横にして左右に棒を回して体軸を半々にして使うのと同じ動きになります。

この套路をすることによって体軸が身につきやすくなります。

私のこの話が誰にでも素直に受け取られるとは思っていません。

よほど武術に興味がないとスルーされると思っています。

しかし武術をしている人にとってとてもとても大事な話を実はしています。長年の私の武術の取り組みで得た貴重なもの。わかってくれる人だけでいいです。

具体的に説明します。

身体の仕組みです。

掌を上にした時手首には三つのツボがあります。太淵(たいえん)大陵(だいりょつ)

神門(しんもん)

肘には尺沢(しゃくたく)曲沢(きょくたく)

少海(しょうない)の三つ

手の甲を上にすると手首には三つしかし肘には二つしかありません。

陽渓(ようけい)、陽池(ようち)、陽谷(ようこく)の三つ

肘には

曲池(きょくち)小海(しょうかい→手のひらの時と字が違います)の二つ

手の甲側から掌側に前に出すと手の甲側の肘には二つしかツボがないので捻られるのです。

つまり手首側と肘側にベクトルが別れるのです。

自然な動きをするとそのような動きになるのです。

 
 
 

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