top of page

6月20日記す       黏即是走、走即是黏

黏は走であり走は黏であると太極拳経には記載されてます。

一体どういうことでしょう。

人は剛我柔これを走という。我順人は背これを黏という。

つまり剛を柔で制するのも相手の裏を取るのも同じだと言っているのです。

剛を一方向、柔を多方向とするなら

剛を柔で制するなら一方向ではできません。

例えばハンカチは剛と言えません。でもハンカチを多方向の力で引っ張ればこちらは柔引っ張られるハンカチは一方向に引っ張られ剛になります。

例えば相手が軽く持っているハンカチを下から持ち肘から手首で引っ張るなら裏をとった力の使い方と言えます。上から取るより下から取る方が取れる確率は多くなります。相手の握っている手の下の方が力が弱いからです。

相手の裏をとることも一方向ではできません。

縄跳びで縄の中に入る時相手の縄が後ろに方向を変えた時に入ります。裏を取ることになりますが方向も変えてますね。

そう考えると走は黏であり黏は走であると言えますね。

太極拳経の言葉もただ概念と捉えるのではなく実際に武術として有効に使えるのです。


 
 
 

最新記事

すべて表示
4月18日記す 宮本武蔵

宮本武蔵がどういう人が会えないのでわかりません。でも彼の残したものから垣間見ることごできます。 彫刻や絵などやはり卓越してます。 五輪書を読んで 稽古に熱心に取り組むこと 研究すること 常に言っています。 彼が常に努力してきたことか伺い知ることができます。...

 
 
 
6月17日記す 「五輪書」から「たけくらべと云事」

たけくらべと云は、いづれにしても敵へ入込時、わが身のちぢまざるやうにして、足をものべ、首ものべて、つよく入、敵のかほとかほとならべ、身のたけをぐらぶるに、くらべかつと思うほど、たけ高くなって、強く入所肝心也、能々工夫有ぺし 訳...

 
 
 
4月16日記す 「五輪之書」から「しっかうの身と云事」

漆膠とは、入身に能付けてはなれぬ心也 敵の身に入時、かしらもつけ、身もつけ 足もつけ、つよくつく所也 人毎に顔足ははやくいれども、 身の退くもの也 敵の身へ、我身をよくつけ、 少も身のあいのなきやうにつくもの也。 能々吟味有べし 訳...

 
 
 

Comments

Rated 0 out of 5 stars.
No ratings yet

Add a rating
bottom of page