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執筆者の写真Hideyuki Ikeda

5月6日         技の三原則

技の三原則の中に力は入れていません。

力を入れなくてもこの技の三原則で十分武術として有効です。部分的な力を入れるとかえって技の三原則がしにくくなることもあります。

私が言う技の三原則とは

方向、タイミング、スピードです。

ベクトルってとても大事だと思うのです。

関節は相反する極で連携してます。相手が攻撃してできた時、接触する状態次第で力がぶつからないで相手に対応することもできます。

太極拳経の中で相手が剛の力で攻撃してきたら柔の力で対応するという記載があります。

剛と柔をどう捉えるかですね。

硬い力に対して柔らかい力

そう捉える人もいるでしょう。

柔らかい力とはどうするのでしょう。

頭の中で剛と柔をイメージしても実際どう実戦にいかすかは結構難しいものですね。

私は剛を一方向、柔を多方向と考えてみました。そうすると実際に柔を生み出しやすいです。例えば相手がついてきた時、それを手だけで受けるのでなはなく左右、前後、または上下と身体操作を身体の一部分にならないように身体操作をするだけで有効な受け流しができます。例えば相手が攻撃してきた時受ける側のこちらの足先を後ろに向けて受けると相手の方に手を出して受けても力がぶつからないで受け流すことができます。一方向にならないからです。柔の受けができますね。

剛と柔は方向と考えてもいいですね。一つの動作でベクトルを変えることができれば力はふつかりません。

太極拳経の中の

順と背の関係

これを私はタイミングだと思ってます。

相手の腕の部位も相反する極で連携しです。

相手の拳のそばで受けると力をもろにもらいますが相手の肘付近で受けると相手の上腕にもろに影響します。身体に上腕は直接ついているからです。手首と肘では動く方向のベクトルが違うのです。相手の肘に合わせて受ける。

これはタイミングですね。

手首だと順と順ですが相手の肘付近を受けると順と背の何階になります。

有利な関係を得るためのタイミング作りは武術ではとても大切な要素の一つになります。

スピードは速い動きには無意識で反応

ゆっくりした動きには相手に随行する

そう太極拳経には記載されてます。

正にその通りだと思います。

この技の三原則を可能にするのが体軸だと私は捉えています。

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