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執筆者の写真Hideyuki Ikeda

5月21日記す       技の三原則

人剛我柔謂之「走」、我順人背謂之「黏」。動急則急應、動緩則緩隨。


太極拳経の中で一番私が興味を持った部分

まずは剛と柔の定義

剛ってなんだろう

柔ってなんだろう

いろいろ人に聞くと様々な答えがかえってくる。

私は力がぶつかったり抵抗を感じるのが剛

力がぶつからなかったりあまり抵抗を感じないのが柔と考えました。

それから剛は一方向の力

柔は多方向の力と考えるようになりました。

技の応用では相手が攻撃したとき、受ける部位以外の部位の方向を受ける部位とは違う方向に変えてやるとそんなに力がぶつからない。

これだと思いました。

例えば前腕で受けるとき足の向きを最初から前腕の方向とは変えるなど。

順と背

背とは私は武術でよく言う裏をとることだと感じました。そこで関節の特徴を考えたのです。関節は部位と部位が相反する極で連携しています。

背を取るということは何も背中を取ることではなく一つの部位の裏を取ればいいのだはないかということです。

手首の近いところと肘の近いところでは同じ前腕でもベクトルは違う。

上腕では肩の近いところと肘の近いところではベクトルが違う。

攻撃してくる部位のベクトルが違う部位にタイミングを合わせれば背をとることになると考えたのです。

次はスピード

速い動きに対して無意識で受ける

ということはどういうことなのか

なかなか無意識で受けることは難しい。

そこで行き着いたことは受容感覚器官(プロプリオセプション)を利用することです。

関節の中に空間を感じるセンサーがあります。

よく格闘技では構えろと言いますが

その構え方が問題

関節を緊張させて構えると受容感覚器官は働かないのです関節にゆとりを持たせた方が受容感覚器官が働き無意識に反応できるのだと気づきました。

相手がゆっくりすると速い反応ではかえって力はぶつかります。相手についていく方がスムーズに対応できます。

まさに太極拳経に記載されている通りなのです。


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