この病を避けたければ陰陽を知らなければならない。黏は走であり、走は黏である。
陰は陽から離れず、陽は陰から離れず、陰陽相濟することによって勁を知る事ができる。
双重の病にならないようにするためには陰陽を知らなければならない。これはエネルギー論と言ってもいいと思います。プラス、マイナス相反する極があるからエネルギーが生まれる。黏は走であり、走は黏であると言ってます。
勁は身体を流れるエネルギーです。部分的についている筋力とはまったく質が違います。水はそれ自体は流れない。血液や津液などの液体のエネルギーも呼吸という吸って吐く(相反する行為)から身体を巡るのです。呼吸がないと身体エネルギーは流れない。呼吸という相反する行為と共に間接が相反する極で連携しているから身体エネルギーを流す事ができます。空間には左右、前後、上下と相反する極があります。
走も黏も相反する極を利用するのです。
武術的な技では走や黏を可能にするのが体軸だと言っていいでしょう。体軸を利用すれば走は黏であり、黏は走とも言えます。
この相反する極を理解することは陰陽を知ることでもあります。
陰陽は別々ではなく陰陽は表裏一体。
この陰陽を知ることにより勁を知る事ができるのです。
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