察せよ、「四両で千斤を撥く」の句を
明らかに力で勝つのではないのは明らかだ
老人が大勢に勝つ事ができるのは、技が速いからではない。なんと痛快なことか
小さな力で大きな力をはねのけることができる。これこそ技ですね。技は偶然ではありません。テコや円運動の原理が働いているのです。
力が強い者が弱いものに打ち勝つ、
素速い者が遅いものより優勢になる
という事が一般的ですが
熟練した技を身につけた老人は大勢の人にでも勝つ事ができる。これは武術冥利につきますね。
エネルギーは相反する極から生まれます。
正にここが太極拳の真髄ですね。
筋力は部分でしか働かない。
身体エネルギーは全身を流れます。
流れる力を勁とした太極拳、この勁から繰り出した技は「四兩撥千斤」を可能にするのです。
老人が大勢の人に勝つことも可能になるのです。
「用意不用力」
という言葉があります。
意を用いて力を用いない
意識で勁を流すのです。
どこからどこまで流すのか
その意識が何より重要なのだと思います。
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